やまぐち子ども未来型学習プロジェクト

山口市教育委員会+山口情報芸術センター[YCAM] 共同プロジェクト

未来を切り拓く「生きる力」を身に付ける

 文部科学省による「GIGAスクール構想」に基づき、山口市の小・中学生にタブレット型パソコンが配備されたことから、山口市教育委員会が学校教育における「やまぐち子ども未来型学習プロジェクト」を発足しまし。教育現場のICT化に伴い、次世代に向けた新たな教育モデル「未来の山口の授業 」を長年にわたって実施してきた山口情報芸術センター[YCAM]、山口市の小学校に対してプログラミング教育の普及などを実施してきたファブラボ山口と共に地域の教員が授業の開発に取り組んでいきます。
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第17回キッズデザイン賞受賞
本事業(※山口情報芸術センター[YCAM]事業名「未来の山口の授業 at School」)が、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する『第17回キッズデザイン賞』で、「優秀賞 経済産業大臣賞(受賞部門:子どもたちの創造性と未来を切り開くデザイン リテラシー部門)」を受賞しました。(2023年9月)

「360°図鑑」の取り組みが日本オンライン教育産業協会主催の第19回『日本e-Learning大賞』において「文部科学大臣賞」を受賞しました。(2022年11月)

地域発、世界に向けたオリジナル授業の開発

2022年度は「未来の山口の授業  at School 2022」としてYCAMが開発した教育プログラムを市内の小中学校4校で実施しました。モデル校となった4校では、児童生徒に配布されたタブレット型パソコンを活用して、これからのコミュニケーションについて考え、情報を整理、発信、共有する方法を学ぶことや、子どもたちの表現力や想像力を伸ばすことを目的とした授業を行いました。また、教員向けの講習として先生と考える360°図鑑を開催しました。

2022年度に実施した取り組み

生雲の360°図鑑

タブレット型パソコンを
活用した地域学習

生雲小学校

2021年度に引き続き実施。山に囲まれ生雲小では四季折々の風景を図鑑にまとめました。

秋穂の360°図鑑

タブレット型パソコンを
活用した地域学習

秋穂小学校

海に近い秋穂地域では砂浜で生き物を見つけたり、清掃をして気づいたことを図鑑にまとめました。

白石の360°図鑑

タブレット型パソコンを
活用した地域学習

白石小学校

山口市の中心部にある白石小学校では、白石地区のまちの魅力を探っていきました。

デジタル壁画「うご板」

ICT教育を取り入れた動くデジタル壁画

宮野中学校

宮野中学校では、フレットアニメーションという改変可能なアニメーション制作手法応用し、文化祭での代表的なコンテンツのひとつ「壁画」文化の新たなかたちとしてGIGAスクール構想時代だからこそ実現できる、デジタル壁画を制作しました。
(2022年8月〜10月実施) 


プログラミングトースター

パナソニック+YCAM連携プロジェクト

二島中学校

プログラミングトースターを利用し、生徒たちが仮説をたてたりアイデアを思いつき、試行錯誤しながらクッキーを作ることによって、新しいものを生み出す力や発想力が育まれ、大人が想定していたことから逸脱して、目的に対して自ら起こす行動が促されました。 (2023年1月~2月実施)

「先生と考える360°図鑑」
教員と考えるこれからの授業
教員研修

昨年度はオンラインでの実施でしたが、今年度は対面での実施になりました。360°図鑑のデモページを使い、実際にピンを打ってコメントを書き込む作業や、360度撮影を体験しました。
(2022年8月18日実施)


2021年度に実施した取り組み

「生雲の360°図鑑」
タブレット型パソコン
活用した地域学習
生雲小学校

山口市北部(山口市阿東生雲中319)の生雲小学校では、例年生活科や社会科などの授業で実施されている地域学習を発展させ、WEB上で閲覧可能な地域図鑑を児童たちと制作しました。
(2021年9月〜11月実施)


「未来の潟上中の運動会

スポーツ共創を通じた
種目開発
潟上中学校

山口市南部(山口市陶1912)の潟上中学校では、メディア・テクノロジーが組み込まれた道具を使って、運動会種目をつくるワークショップ「スポーツハッカソン for Kids」により、新たな競技種目を開発し、体育祭に向けて実施しました。
(2021年7月〜9月実施)


「100人の先生と考える未来の山口の授業 」
教員と考える
これからの授業
教員研修

市立小中学校の教員を対象に研修会「100人の先生と考える未来の山口の授業」を開催しました。この研修では、学校に配備されたタブレット型パソコンの活用方法や、プログラミングなど、授業の情報化に関連するレクチャーが行われました。
(2021年8月~9月実施)



主催:山口市、山口市教育委員会、公益財団法人山口市文化振興財団
共同開発:YCAM InterLab

企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]、山口市教育委員会、ファブラボ山口


山口市教育委員会

教育委員会は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、学校教育、社会教育などの教育に関係する事務を担当する執行機関です

https://www.city.yamaguchi.lg.jp/site/kyoiku/ 

山口情報芸術センター[YCAM]

山口情報芸術センター[YCAM]は、メディア・テクノロジーを用いた新しい表現と鑑賞者をつなぎ、好奇心や想像力を刺激する教育プログラムを制作・提供しています。2003年の開館以来、作品制作から派生するかたちで、メディア・テクノロジーや研究開発で得た知見を活用したオリジナルのワークショップを開発しているほか、そのノウハウを活かし、市民やさまざまな分野の専門家と「ともにつくり、ともに学ぶ」ことを活動理念としながら、メディア・テクノロジーとの適切な向き合い方、文化基盤としての情報の可能性、さらには人間にとっての情報の意味について、YCAMは幅広いアプローチで探求をおこなっています。そして、この過程で生み出される表現や学びを世界に向けて発信し、次世代を担う人材の育成に寄与することを目指しています。

https://www.ycam.jp/

ファブラボ山口

ファブラボ山口は「自分たちに必要なものを自ら考え、自らの手でつくる、ものづくり人材の育成」を目的とした、オープンな市民工房です。 誰もがものづくりができる環境をサポートすることにより、ここ山口から新しい産業や、新しい学びの場をつくりだし、世界に発信することを目指しています。

https://fablabyamaguchi.com/